月影の巫女と銀狼
※画質は低くしてあります※無断転用お断り
The story that inspired the idea
かつて、龍の神が守るとされる聖なる山に、月の力を司る巫女が住んでいた。
巫女は、山の動物たちと仲良く暮らしていたが、中でも一番の友達は、銀色の毛並みと青い瞳を持つ狼だった。
狼は、巫女が生まれたときからずっと彼女のそばにいて、彼女を守ってきた。
巫女は、狼に「ユキ」と名付け、二人はいつも一緒に遊んだり、話したりしていた。
ある日、巫女は、山のふもとにある村に行くことにした。
村では、一年に一度、龍の神に感謝する祭りが行われていた。
巫女は、祭りの様子を見たいと思ったが、狼は心配してついてきた。
狼は、人間が嫌いだった。
人間は、狼の仲間を狩ったり、森を荒らしたりしていたからだ。
狼は、巫女に「人間のところに行くな」と言ったが、巫女は「大丈夫だよ」と言って聞かなかった。
巫女と狼は、村に着いた。
巫女は、祭りの賑やかな雰囲気に目を輝かせた。
狼は、人間のにおいや声に怯えた。
巫女は、狼に「ここで待っててね」と言って、人ごみに入っていった。
狼は、巫女に「早く帰ってきて」と言って、木陰に隠れた。
巫女は、祭りの楽しさに夢中になって、時間を忘れてしまった。
狼は、巫女が戻ってこないのに不安になって、木陰から出てきた。
すると、狼は、村人たちに見つかってしまった。
村人たちは、狼を見ると驚いて、槍や石を投げつけた。
狼は、逃げようとしたが、傷だらけになってしまった。
狼は、巫女を探したが、巫女はどこにも見つからなかった。
巫女は、やっと祭りから離れて、狼のところに戻ろうとした。
すると、巫女は、狼が村人たちに襲われているのを見た。
巫女は、狼を助けようとして、村人たちに「やめてください」と叫んだ。
村人たちは、巫女を見ると驚いて、巫女が狼と仲良くしているのを知った。
村人たちは、巫女を「魔女だ」と罵って、巫女にも槍や石を投げつけた。
巫女は、狼と一緒に傷ついてしまった。
巫女と狼は、力尽きて倒れた。
巫女は、狼に「ごめんね」と言って、狼の毛に顔を埋めた。
狼は、巫女に「ありがとう」と言って、巫女の手を舐めた。
二人は、互いに愛し合って、息を引き取った。
そのとき、空に満月が昇った。
満月は、巫女と狼の姿を見て、悲しみに打ちひしがれた。
満月は、巫女と狼の魂を自分のもとに呼び寄せた。
満月は、巫女と狼の魂を一つにして、新しい命を与えた。
満月は、巫女と狼の姿を変えて、龍にした。
満月は、龍に「あなたたちは、これからずっと一緒にいられる」と言った。
龍は、満月に「ありがとう」と言って、空に飛んでいった。
龍は、巫女と狼の愛の証として、月に照らされて輝いた。