不老長寿の神 石長比売
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石長比売(イワナガヒメ)
石長比売(イワナガヒメ)は、日本神話に登場する女神で、不老長寿の神様とされています。彼女は妹のコノハナサクヤビメと共に、ニニギの元へ嫁ぎに行った神様です。しかし、容姿が醜いため、彼女だけが返されました。この出来事から、アマテラスの子孫である天皇にも寿命が訪れたとされています。彼女の名前は「石のように、いつまでも変わらない女神様」を意味し、健康長寿を求める人々に篤く信仰されています。
石長比売(イワナガヒメ)の物語
昔々、日本の神話の時代に、美しい女神イワナガヒメがいました。彼女は不老長寿の神様で、いつまでも変わらない存在でした。
ある日、イワナガヒメは妹のコノハナサクヤビメと一緒に、ニニギという神様の元へ嫁ぐことになりました。しかし、ニニギはイワナガヒメの容姿を見て驚きました。彼女は美しくはありませんでした。そのため、ニニギはイワナガヒメだけを返してしまいました。
イワナガヒメは悲しみましたが、彼女はとても賢く、心優しい女神でした。彼女は岩のように強く、変わらない存在であることを意味する名前を持っていました。人々は彼女を健康長寿をもたらす神様として信仰しました。
イワナガヒメは美しくはなかったけれど、彼女の心は美しかったのです。彼女は岩のように強く、いつまでも変わらない存在として、人々に愛されました。
そして、この物語から、アマテラスの子孫である天皇にも寿命が訪れたと言われています。イワナガヒメは私たちに、健康で長寿な人生を送ることの大切さを教えてくれる神様なのです。
- 説話:
- 石長比売は、大山津見神(おおやまつみ)の娘で、木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)の姉です。
- 天孫邇邇芸命(ににぎ)の元に嫁ぐが、彼女は醜かったため父の元に送り返されました。
- 大山津見神は怒り、「石長比売を差し上げたのは、天孫が岩のように永遠のものとなるように、木花之佐久夜毘売を差し上げたのは、天孫が花のように繁栄するようにと誓約を立てたからである」と説明しました。
- 『日本書紀』によれば、妊娠した木花開耶姫を石長比売が呪ったとも記され、それが人の短命の起源であるとされています。
- 神社:
- 石長比売を祀る神社はいくつかあります。例えば、京都府の貴船神社や静岡県の雲見浅間神社、伊豆神社などです。
- 静岡県の伊豆地方では、醜いために邇邇芸命に遠ざけられた石長比売に同情して、彼女の化身である大室山に登って木花之佐久夜毘売の化身である富士山を褒めると、怪我をするか不漁になるなどの俗信があります。