狐の姫と霊花
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The story that inspired the idea
狐の姫 きらめ は、山の中腹に立っていた。彼女の目の前に広がる花畑は、まるで虹色の絨毯のようだった。風が花々を揺らし、その香りが心地よく漂っている。
「みずはな…」狐の姫は花を見つめた。その花びらは透明で、光を受けてキラキラと輝いている。彼女は霊花「みずはな」の美しさに圧倒された。
小さな妖狐は興奮気味に尾をふりふりと振っていた。「きらめ様、これが霊花のみずはなですね!」
狐の姫は微笑みながら頷いた。「そうだよ、私たちの仲間たちのために、この花を採りに来たんだ。」
彼女は慎重に花を摘み取り、大切に抱えた。その瞬間、花の香りが彼女の心に染み込んでいった。それは不思議な力を持つ花だった。病気を癒す、命を守る花。
「これから私たちは仲間たちにこの花を届けるんだよ。彼らが元気になることを願って。」
小さな妖狐はうなずいた。「はい、狐の世界が平和でありますように。」
そして、山の風に乗って颯爽と笑顔で帰路についたのでした。